使用者は処方情報を入力し、CSCCCSCに判定を求めることができます。CSCCCSCは処方情報に含まれる原材料情報を川上事業者が登録した適合性判定情報を使って法の制限表掲載物質レベルに分解し、各添加剤成分の最大量を合計し、適合性判定を行います。

この情報処理により、CSCCCSCは川上原材料に由来する成分を含め器具容器包装製品の成分を把握し、回答を提供します。当社としてはCSCCCSCが提供する回答は以下の意味を有するものと考えています。

  • 「適合する」との結果は、原材料供給者から登録されたワーストケースを使った判定でも法の許容範囲内であったことを意味します。もちろんこれは入力した処方情報が正しく、原材料供給者の登録情報が適合性を保証するに十分な内容であることが前提となっています。
  • 「適合しない恐れがある」との結果は、必ずしも適合していないことを意味するとは限りません。適合性判定情報が実際の処方よりも多い量で登録されている可能性があるからです。より少ない量で登録できないか事業者間で調整してください。使用者側での加工法によって溶出を抑制できている可能性もあり、そのときは事業者間でマッチングコードを使うなどの対応を検討してください。
  • 「判定不能」との結果は、原材料供給サプライチェーンの中に適合性判定情報を登録していない事業者がいることを意味します。該当事業者にCSCCCSCを使った情報伝達への参加を要請してください。あるいはCSCCCSCに参加する事業者の範囲内で適合性を保証できないか検討してください。

法適合性の判定にあたって入力する処方情報は、サーバーへの送信時は常時暗号通信により扱い、サーバー内でも保存しませんので、正しい処方情報を入力しても安全です。 ちなみに、供給者も、その製品(原材料製品)がそのまま最終的な器具容器包装として使われた場合の法適合性をチェックすることができます。添加剤についてはあまり意味がないかもしれませんが、樹脂については有用なはずです。いずれにせよ、法適合性の判定には成分を国のポジティブリスト上の記述に合わせて解釈する必要がありますし、さらに川上の原材料がCSCCCSCに登録されているかどうかの確認にもなります。また、顧客の処方を予想して入力し、自身の登録が妥当かのチェックに使うこともできます。

具体的な操作豊富についてはログイン画面にある操作マニュアルをご覧ください 。